生徒に教えているようで、私たち教師が生徒に教わっていると気づいた瞬間

先生に向けて

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教員になりたての頃の思い

私が先生として働き始めてすぐの頃は『私が子どもに教えている。』と思ってました。
おこがましくも教える技術なんかなにもないぺーぺーの私が。

教員3年目に受け取ったお手紙

教員をして3年くらいたった頃、退職されるおじいちゃん先生が、私たち宛にお手紙を書いてくれました。
そのお手紙は、A4用紙3,4枚あったと思います。
とにかく長い文章で、その中の一文に
『覚えておいてください。私たち教員は、生徒に教えているようで子どもたちから教わっているのです』とありました。
その当時の私にとっては衝撃的な文句でした。
そこから子どもたちとの向き合い方が変わったターニングポイントの一つになりました。

「教えてやっている」という思い込み

さすがに、教えてやっているとは、思っていませんでしたが、それでも、子どもから教わっているなんて、まったく考えてもいないことでした。

昔の先生たち、今の先生たちはどう思っているのか?

私たちが子どもだった頃に今までの先生方も『生徒に育てられている』と思いながら先生をしている先生たちはいたのだろうか?
今現在、先生をしている方々は、『生徒に成長させてもらっている』と思うのでしょうか?

実感は少ないけれど…

私も日々の生活の中で『子どもに成長されられたなー』と考えることは実感として多くはありません。
ただ、私の教員人生は、失敗の連続だったので、振り返ってみると『生徒に教えられた。育てられた。成長できたな』と思うことがたくさんあります。

経験を通して成長したこと

保護者からクレームが入ったときは、大抵、子どもとの関係が悪い時でした。
子どものある一言で大きく傷つき、二度とこんな思いはしたくないな。と思って、次に同じケースが起こったときには、こうしよう。とか、あーしようとか先に問題解決ができるようになったり。
子どもが問題行動を起こしたときは、なにか、問題を抱えていることがあったりして、その問題を解決することで、問題行動が収まったり。
子どもたちが、友人同士でケンカ(または、なにがしかのトラブル)を起こしたときに解決に奔走したりしたときとか。

嫌な思い出も、すべてが経験値に

どうでしょうか?
嫌なことばかりをあげてしまいましたが、このすべてが私の経験値となりました。
だからこそ、今、日々、子どもたちと対峙する中で様々な問題に直面することがあるけれども、大概のことを解決できるようになりました。
解決できないことも多く、日々、研鑽の毎日ですが。

苦しさの中にある学び

ムカつく子どもたちもいます。
人を苛つかせる天才の子どももいます。
ただ、その子たちが私たち教員を成長させてくれることもあります。
モンスターペアレントと言われる保護者もいることでしょう。
かつての私もそういう保護者にかなり、苦しめられ、何度、辞めたいと思ったことでしょう。(いつか、その保護者についても語りたいと思います)
嫌な思い出でもありますが、そのすべてが私を成長させてくれました。

苦しんでいる先生方へ

今、このページを読んでくださった先生がいらしたとしたら、少し教員としての苦しさを感じているのかもしれませんね。
ただ、今の苦しさが先生を必ず、強くさせます。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。(なかなか忘れませんが)
でも、この苦しさもいっときかもしれません。
この経験が次に生きるときがあります。
一緒にこれからも頑張りましょう。
ただ、苦し過ぎはよくありませんので、ほどほどに。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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