「先生、子どもは悪魔ですよ」…失敗だらけの教員人生が教えてくれたこと

お父さん・お母さんへ

📝目次


番組「カズレーザーと学ぶ」での一言に衝撃

以前、『カズレーザーと学ぶ』というテレビ番組の中で部活動に関する賛否を議論していました。
番組中にカズレーザーさんが『学校にいい思い出がある奴らが、卒業してから学校に戻ってきて、
「先生ありがとう!」とか言われて、あいつら(先生たちのこと)は感謝されていい気になってる』的なことを話されていました。
衝撃でしたねー。
”その通りっ!!”と思いました。

また、カズレーザーさんは、『卒業しても、学校に良い思い出がない子たちは、
学校に遊びには来ないから、そういう子たちの気持ちは分からない』的なお話もしていました。
きっと、一生、学校に足を踏み入れない卒業生もいることでしょう。

嫌われる仕事、教員という立場

私のことを恨んでいる、とか、大嫌いで一生、顔も見たくないと思っている卒業生もたくさんいる
かもしれないし、ちょっとかもしれない。
多かれ少なかれ、相当数いる気がします。
ただ、私はそれを知ることはできません。
なぜなら、その子たちは、学校に戻って来ることがないからです。
好かれることが仕事だとは思っていませんが、恨まれるほどのことをしてしまったかもしれないと
考えると切ない仕事だな。と思うことがあります。

ある保護者の言葉に救われた日

いつも、考えて、信じているのは
『伝わるのは、今じゃない。相手を思っていれば、いつか伝わる』
と信じなければやっていけないかもしれませんが(^_^;)

大変な仕事だと思いますが、やはり、やりがいのある仕事だとも思います。
全員から好かれることはありません。(誰からも好かれる先生がいるかも知れませんが)
それは、どのような世界でも同じなはずです。

無数の失敗が自分を強くした

私は、教員なりたてのとき、めちゃくちゃ張り切っていました。
調子に乗っていたと言っていいくらいに。
だからこそ、子どもたちとよくぶつかり、思うようにいかず悩むこともたくさんありました。
そんなとき、あるお母さんからかけられた言葉が、
『先生、子どもは悪魔ですよ。先生、頑張ってるから、心配になっちゃって』
という、その当時の私には、十二分に伝わる温かい言葉でした。
いやー。泣けました。
お母さんの前で号泣してしまいました(TOT)

きっと、お母さんの目には、張り切り過ぎて、空回りしている私の姿は、滑稽を過ぎて、
可哀想に映っていたのではないかと思います。
それから、少しだけ、スタイルを変えました。
それでも、うまくいかないことだらけで、何年も悩む日々が続きました。

子どもたちとの日々が与えてくれるもの

私の人生は、正直、失敗だらけ人生です。
失敗して、ぶつかって、悩んで、考えて、動いて、また失敗して。
辞める勇気さえなくて、ここまで続けてきました。

あるときは、生徒から『なんで、先生はいつも、そうやって頭ごなしなんですか!?』
と詰め寄られたり、親子揃って、怒鳴り込みに来られたり(しかも、何度も)、
他にも卒業式の日に自分のクラスの生徒から、なんの言葉もかけられなかったこともありました。
悲しかったり、悔しかったり、情けなかったりすることは、無数にあります。
ただ、この無数の失敗たちが私を強くたくましくしました。
この経験から、どうやって、どのタイミングで、何を伝えたらいいのかがたくさん
考えるようになりました。

「辞めたい」から「やっててよかった」へ

それでも、カズレーザーさんが言うように、私自身が井の中の蛙で、生徒の気持ちがわかっていない時があるだろうと自分を戒めることもあります。

ただ、毎日、子どもたちといると元気をもらったり、誇らしい気持ちになったり、
わいわい楽しく過ごせたり、子どもたちのおかげで、気持ちを若くしていられたり、
子どもが大成していく姿を見ることができたりしています。
なんとも、人生にハリを与えてくれる素晴らしい仕事だとも自信を持って言えます。

心を守るために伝えたいこと

今まで、私は、数千回、『辞めたい。この仕事向いてない』と思ってきました。
今は、ちょっとだけ、(ホントはたくさん)この仕事は天職ではなかろうか!?と思ったりして、
強いやりがいを感じることができています。
数千回思った『辞めたい』という気持ちから、やってて良かった公文式になりました。

私は、たまたま、精神疾患にならずに済んでいますが、この仕事は、ハードなので、
精神疾患を患ってしまう先生もいらっしゃると思います。
精神疾患になる前に、私がお母さんからかけられた『子どもは悪魔ですよ』の言葉を思い出して、
ちょっと気を紛らわしてはいかがでしょうか?

先生方、くれぐれも無理をせずに。
あるとき、『まー仕方ないかなー』くらいの気持ちも大切です。
この仕事をきっかけに精神疾患を患わないようにしてほしい。
真面目であれば、あるほど、精神疾患にはかかりやすいです。
片目つぶって見るくらいの気持ちで、全部をなんとかしようとしないでくださいね。

最後に

長くなりすぎてしまったので、今日は、このあたりで閉じようと思いますが、いつか、また、
失敗人生から学んだことをつらつらと綴りたいと思います。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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