はじめに
この仕事に就いて、もう何年も経ちますが、その間に何度も辞めたいとも、辞めようとも思いました。
もし、今の時代に先生になりたてだったら、とっとと、転職していたのじゃないかと思います。
辞めなかったのは、ひとえに私の場合、辞める根性さえなくて、ここまで続けてきたというのが正直なところです。

教員生活で得たもの
でも、この教員生活の中で、多くのことを学ばせてもらったし、子どもたちの純粋さに助けられたことも多く、たくさんの出会いが私の人生の生きがいになりました。
今では、辞めなくて良かったと思うし、大変ながらも、夢のあるいい仕事だと思えます。
教員という仕事の現実
しかし、教員という仕事には、やりがい搾取的な要素も多分に含まれています。
もし、先生を目指す人がいるなら、最初は大変なことも少なくありません。
だからこそ、覚悟を決め、よく考えて選択してほしいと思います。

クレームとミス
日々の教育活動の中で、子どもたちに対して、良かれと思ってしたことでも、保護者からのクレームにあうこともあります。
それに、私たち教員もミスをおかしてしまう。
うっかりミスのときもあれば、何かをきっかけとした小さいミスが大きな問題になることもあります。
ミスを肯定するつもりはないけれども、お互い人ですから、ちょっとしたミスなら、大目に見てほしいなぁ。と思うことがあります。
もし、このブログを保護者の方がご覧になっているなら、「これくらいはたいしたことないな」と思えたときには、片目をつむって先生に委ねてみていただけないでしょうかねー。
先生たちは、きっと、一度ならず数十回、数百回は、子どもたちと関わりたい。
生徒たちに心血を注ぎたい。
と誰しもが多少なりとも思って、わざわざ教職という知識をつけてきた人たちの集まりですから。
許されない行為

ときには、先生も誤って(故意のときもあると思う)、子どもを傷つけてしまうことがあるかもしれません。
(体罰はダメ!絶対!!)
(子どもたちにも、この先生から言われると傷つく(または、嫌だなと思う)。この先生からは言われても傷つかない。ということもあります。)
子どもたちに感情があって、傷つけてはいけないということは分かっています。
ただ、私たち教員は、子どもたちを成長させるという役目があります。
私の持論になりますが、甘やかして、子どもたちが成長するとは思えません。
だから、あるとき、厳しいキツイことも言います。
それに関して、いちいち、保護者からクレームを入れられたら、私でなくても、きっと多くの先生の教育熱は奪われていくのじゃないでしょうか。
頑張れる先生がいたら(きっとたくさんいると信じている!!)尊敬します。
継続して頑張ってほしい。
私も削られないように頑張り続けたいと思っています。

ただ、絶対やってはダメなのは、犯罪です。
大人から子どもへの性犯罪なんかは絶対許されない行為です。
(もし、このブログを子どもが見ていて、ツラい思いをしていたら、誰でもいいから信頼できる大人を探して声をあげてほしい。)
年に数回、盗撮とかもニュースになりますね。ダメ絶対!!
あとは、人格否定とか、性差別的な発言とかでしょうか。
ただ、ここは、グレーというか、本人はそのつもりがなかったとかとか、いろいろありますね。(そのつもりがなかったからといって、言っていいということではありませんが(-_-;))
ドラマ『御上先生』から学んだこと

最近、興味深いドラマに出会いました。
TBSで放映された『御上先生』(みかみせんせい)というタイトルの作品で松坂桃李さんが主演をされていました。
第2話で、御上先生(松坂桃李さん)が言ったセリフに、
『とある有名な学園ドラマの新シリーズが始まるたびに、日本中の学校が荒れて、学級崩壊を起こす。
生徒のために奔走するスーパー熱血教師以外は教師にあらず。という空気を作ってしまった』と。
“御上先生“見ていない方はぜひ、見てみてほしい。
いやー。面白かったです。
ちょっと政治的な側面もあるドラマなので、ちぃと難しい部分もありますが、考えさせられるドラマでした。
ただ、途中からは、御上先生もスーパー熱血教師っぷり発揮していましたけどね。。。
生徒にどこまで話す。とか、生徒とどこまで手を取り合って、問題を解決する。とか。なかなかセンシティブな内容で、これは伝えられないよな。とかとか。
このドラマの中で、たくさん考えさせられました。

工藤勇一さんについて
『御上先生』のモデルであり、学校教育監修を務めているのは、元麹町中学校校長の工藤勇一さんだそうです。
メディアにもちょくちょく出られているし、著書なんかもあります。
なかなかできない学校改革にも取り組んでいらっしゃいます。
私も子どもたちには、『考える力』をつけてほしいと常々思っていたので、『御上先生』を見て、
『同じやんけーーーーー』と感動しました。
『考える力』については、また、いつかブログにあげたいとおもいます。
その工藤先生が、金八批判をしているという記事を見つけました。
“学校=悪”という意識を植え付けた。と。
『すごーーーーーーーーーーーーーーー!!』
とても納得しました。
学校や先生は、学生だった私にとっても敵だったので。
でも、今、胸を張って子どもたちに伝えられます。
『私は、みんなの敵じゃない。全力で、精一杯で、みんなの味方だとっ』
先生たちご自身ももしかしたら、子どもの敵だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんなことありませんよ。
大丈夫。
子どもの味方になってあげてください。
保護者とのやり取りで感じたこと
私が実際あったのは、何かの学園モノで、高校野球を題材にしているものでした。
あるとき、保護者から『先生、あのドラマ見ていますか?見たほうがいいですよ。子どものために。先生も子どもの気持ちとか考えたほうがいいと思いますよ』と。
まるで、私がぜんぜん、子どもの気持ちとか考えていないような。
言っておきますが、めちゃくちゃ考えてますからね!!!!!!
どうやったら、これからの社会という荒波を子どもたちが乗り越えられるか?とか、
どういう力をつけることで、厳しい社会でも自分の足で立って生きていくことができるか?とか、
人間関係って難しいけど、どうやって構築していくか、学校の中で横のつながりを大切にすることとか。
考える力をどう養うかとかとか。
めちゃくちゃ考えてますからね!!!!!!!
と言えないけど、言いたい!!
ドラマは所詮ドラマでしかありません。
実話を元にしていても、脚色され、面白がられるように作られている世界です。
そのことも皆さんに分かっていてほしい。

おわりに
このお仕事、夢のあるいい仕事です。
未来の日本を作る若者たちに携わることができる素晴らしい仕事だと思っています。
私は、教え子たちが教師という仕事を選んでくれることを大変嬉しく思うときがあります。
もし、私たちが、子どもたちにとって、うざいだけの嫌な奴であるなら、きっと、子どもたちは、この仕事に就こうと思わないだろうし、希望も見いだせないと思うからです。
子どもたちに感謝します。
ありがとう。
これからも頑張ろうと思います。
感謝!!
大変なことも多い。
苦労も絶えない。
でも、一緒に頑張りましょう!!!
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!!

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