子どもたちの前に橋を渡せば、子どもたちは自分で考える力を失う

お父さん・お母さんへ

目次

はじめに

昔、一緒に働いていた先生から言われた言葉に

『いい?何をするにも子どもたちはあたかも自分でやっているように見えて、9割、実は裏で先生たちが力を貸しているのよ。それを見せないようにやるのが腕の見せどころなのよ。』

と言って、ご自身の腕をぽんぽんとたたかれました。
感激しました。
納得もしました。

教えたがる私たち教員

私たち教員は、教えるのが仕事なので、どうしても教えたがりになってしまいます。
でも、私たちが子どもたちの前に橋を渡してしまえば、考えることのできない子になってしまいます。

モザイクアートのエピソード

以前、知り合いの先生が『これ見てよ、すごいでしょ!文化祭で飾ったんだ』
と言いながら、東京オリンピックの巨大なモザイクアートの写真を見せてくれました。

それは、確かに、教室一面ほどもある壮観なモザイクアートでした。

私:『このデザインは誰が考えたんですか?』
先生:『私』
私:『これ折り紙、誰が切ったんですか?』
先生:『私』
私:『生徒たちは何やったんですか?』
先生:『折り紙貼ったの』
・・・。
先生は、達成感に満ち溢れていました。

子どもたちは、その先生ほどの達成感は、あったのか?と考えました。

子どもたちの成長のために

同じことの繰り返しですが、私たち教員は教えたがりで、つい何でも教えたくなってしまいます。
けれど、それは時に、子どもたちの成長の機会を奪ってしまうことにもつながります。
いつも思っています。
〝私たち教員の自己満足になってはいけない“と。

失敗を見守るということ

失敗をさせることは、決して悪いことではないと思います。
失敗は、私たちに多くの学びを与えてくれるものだからです。

ただし、今まさに崖から落ちそうになっている子に対して、
『ん!これも経験!!』と見て見ぬふりをするのは、違うぞ!!と思うのです。

この塩梅が難しい!!

よくあるのは、”教員が手を貸したら、子どもたちは育たない“を逆手に取って、何もしないことです。
『子どもたちが自分でやることが大事だからね』
という言葉を何度か聞いたことがあります。
確かに間違いじゃない。
でも、子どもたちが本当に困っているときには、どうしますか?

教育には技術がいる

教育にも技術が必要だと思っています。
どうしたら、子どもたちを成長させられるのでしょう。
私たちがどのように声がけすることで、子どもたちは自分たちで考えて行動できるようになっていくのでしょうか。

それを私たち教員が、考えて自分なりの答えを出していかなければならないと思っています。

学校、学年、クラス、時代が変われば、生徒も変わります。
答えは一つではなく、複数に及びます。
こうすれば、こうなる。
あー言えば、こう変わる。
という真実の答えは、今、目の前にいる子どもたちが教えてくれることがあります。

子どもたちと一緒にその時どきの答えを出していくことで、教員の技術力も上がっていきます。

ヒントになるようなことは、いろいろなところに転がっています。
それを先生自身が、自分のものにしていくことが大切だと思っています。

抽象的すぎて、なんの役にも立たなくて申し訳ありませんが、私も日々、子どもと一緒にいることで発見することが多くて、
『まずいぞ。これは仕事を辞めたら、いろんなことが分からなくなるな』
と最近、ブログを書くようになって実感していることです。

一緒に成長を探そう

小さい失敗をしたとしても、子どもたちが自分で考えて、行動を起こせるように仕向けるのは、とても難しい。
でも、日々の教育活動の中で、たくさんの答えが見えてくることがあるのも、また、事実です。

一緒に子どもたちの成長する姿を探していきましょう。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!

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